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運転台パネルファイル

ファイル書式:文字エンコーディング
[セクション1]
キー1 = 値1
キー2 = 値2
...
[セクション2]
キー3 = 値3
...

ファイルヘッダー

ファイル書式

ファイルの書式を示す文字列をファイルの先頭に必ず記述しなければなりません。運転台パネルファイルの書式を示す文字列は以下の通りです。

BveTs Instrument Panel 2.01

文字エンコーディング

ファイル形式の後に、コロン ( : )、このファイルの文字エンコーディング、改行の順に記述します。コロンの前後に空白を挿入することはできません。文字エンコーディングの記述を省略した場合、UTF-8 と認識されます。

シフト JIS の場合、ファイルヘッダーは以下のようになります。

BveTs Instrument Panel 2.01:shift_jis

注釈 (コメント)

シャープ ( # ) またはセミコロン ( ; ) から改行までの文字列は無視されます。

セクションとキー

INI ファイルと同様に、設定項目はセクションでグループ分けして記述します。セクション名は角括弧 ( [ と ] ) で囲みます。セクションの宣言の後に、そのセクションに属する項目 (キー) を記述します。等号 ( = ) の左にキー、右に値を記述します。

セクション一覧

運転台パネルは、以下の計器要素を組み合わせてつくります。計器要素はそのままセクションに対応します。1 つの計器要素を配置するために 1 つのセクションを用います。同じ計器要素を複数配置するには、同じセクションを複数回宣言します。

名前 説明
This 表示領域とベース画像
PilotLamp 表示灯
Needle 指針
DigitalGauge 円形デジタルゲージ
DigitalNumber デジタル数字

This セクション

表示領域とベース画像を設定します。このセクションを複数記述することはできません。

Resolution = value
ズーム 1 倍の時の X 解像度

Left = value
視点移動で表示可能な限界の座標

Top = value
視点移動で表示可能な限界の座標

Right = value
視点移動で表示可能な限界の座標

Bottom = value
視点移動で表示可能な限界の座標

DaytimeImage =path
昼間のビットマップイメージ

NighttimeImage =path
夜間のビットマップイメージ

TransparentColor =color
透過色

Center = x, y
規定の視点において画面の中心になる座標

Origin = x, y
消失点の座標

Perspective = ratio NEW
Tilt を設定した計器のパース (遠近感) の強さ。値が大きいほどパースは弱くなります。既定値は 1。Tilt が設定されていない計器に対して効果はありません。

PilotLamp セクション

表示灯を追加します。このセクションは複数記述できます。

Subject = subjectKey
表示する状態量

Location = x, y
パネル画像における表示灯左上の座標

DaytimeImage =path
昼間のビットマップイメージ

NighttimeImage =path
夜間のビットマップイメージ

TransparentColor =color
透過色

Layer = renderingOrder
この画像の描画順序

Needle セクション

指針を追加します。このセクションは複数記述できます。

Subject = subjectKey
表示する状態量

Location = x, y
パネル画像における回転中心

DaytimeImage =path
昼間のビットマップイメージ

NighttimeImage =path
夜間のビットマップイメージ

Color =color
面の色

TransparentColor =color
透過色

Origin = x, y
針の画像における回転中心

Layer = renderingOrder
この画像の描画順序

Radius = value
針の半径

InitialAngle =angle
最小値を指す針の角度

LastAngle = angle
最大値を指す針の角度

Minimum = value
最小値

Maximum = value
最大値

Tilt = angleX, angleY NEW
垂直面に対する針の回転面の角度。
angleX: X 軸まわりの回転角度 [deg]。正方向は上向き。既定値は 0。
angleY: Y 軸まわりの回転角度 [deg]。正方向は左向き。既定値は 0。

StopPin = flag NEW
針の可動範囲を Minimum と Maximum の間に制限する場合は True、しない場合は False に設定します。既定値は False。

NaturalFreq = value
針の固有角振動数

DampingRatio = value
針の減衰比

DigitalGauge セクション

円形デジタルゲージを追加します。このセクションは複数記述できます。

Subject = subjectKey
表示する状態量

Location = x, y
パネル画像における回転中心

Color =color
LED 消灯の色

Layer = renderingOrder
この画像の描画順序

Radius = value
ゲージの半径

InitialAngle = angle
最小の角度

LastAngle = angle
最大の角度

Minimum = value
最小値

Maximum = value
最大値

Tilt = angleX, angleY NEW
垂直面に対する表示面の角度。
angleX: X 軸まわりの回転角度 [deg]。正方向は上向き。既定値は 0。
angleY: Y 軸まわりの回転角度 [deg]。正方向は左向き。既定値は 0。

Step = value
分解能

DigitalNumber セクション

デジタル数字を追加します。このセクションは複数記述できます。

Subject = subjectKey
表示する状態量

Location = x, y
パネル画像における数字左上の座標

DaytimeImage =path
昼間のビットマップイメージ

NighttimeImage = path
夜間のビットマップイメージ

TransparentColor = color
透過色

Layer = renderingOrder
この画像の描画順序

Interval = value
数字配列画像の 1 コマの高さ

subjectKey

名前 説明
true bool 常に True
kmph float 速度 [km/h]
kmphd0 int 速度 [km/h] の 1 の位
kmphd1 int 速度 [km/h] の 10 の位
kmphd2 int 速度 [km/h] の 100 の位
bc float ブレーキシリンダ圧力 [kPa]
bcd1 int ブレーキシリンダ圧力 [kPa] の 10 の位
bcd2 int ブレーキシリンダ圧力 [kPa] の 100 の位
mr float 元空気溜め圧力 [kPa]
mrd1 int 元空気溜め圧力 [kPa] の 10 の位
mrd2 int 元空気溜め圧力 [kPa] の 100 の位
sap float 直通管圧力 [kPa]
bp float ブレーキ管圧力 [kPa]
er float 釣り合い空気溜め圧力 [kPa]
am float 電流 [A] (力行: +, ブレーキ: -)
amabs float 電流 [A] (力行およびブレーキ: +)
door bool ドアの状態 (全ドア閉: True, いずれかのドアが開: False)
doorl0, doorl1, ... bool 号車ごとの左側ドアの状態 (開: True, 閉: False, 先頭車両が doorl0)
doorr0, doorr1, ... bool 号車ごとの右側ドアの状態 (開: True, 閉: False, 先頭車両が doorr0)
csc bool 定速制御 (ブレーキのみの制御を除く) の状態 (制御中: True, 制御停止: False)
ats0, ats1, ..., ats255 int ATS プラグインから受け取った値
power int 力行ノッチ
brake int ブレーキノッチ
hour float 時刻 [hour]
min float 時刻 [min]
sec int 時刻 [sec]

renderingOrder

描画順序。値が大きいほど手前になります。ベース画像は 0 です。

angle

角度 [deg]。時計の 12 時の方向が原点で、時計回りが正方向です。1 周以上回る針は、LastAngle の値を InitialAngle + 360 の値に設定します。

path

このファイルからの相対パス。

color

6 桁の 16 進数で表されるカラーコード (例: FF0000)。

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