運転の前に

1.運転室機器 2.速度制限 3.信号機 4.運転保安装置 5.EB装置 6.定速運転装置 7.抑速ブレーキ

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1. 運転室機器

マスコンとブレーキハンドル

ツーハンドルタイプ

ダブルハンドルタイプ マスコン(主幹制御器)
列車を力行(加速)させます。基本的に力行はフルノッチ(最高の段)で行います。段数は車両によって異なります。

ブレーキハンドル
列車にブレーキをかけます。数字が大きいほどブレーキは強くなります。段数は車両によって異なります。非常ブレーキは非常時以外使えません。

ワンハンドルタイプ

ワンハンドルタイプ ワンハンドルマスコン
マスコンとブレーキハンドルを一体型にしたものです。前方に倒すとブレーキ、後方に倒すと力行です。

逆転器ハンドル
進行方向の切り替えをします。停止位置をオーバーランしたときなどに使います。

戸ジメ知らせ灯

すべてのドアが閉まると点灯します。運転士はこの点灯を確認し発車します。
車両によって形状が異なります。

笛装置

警報や合図などに使います。運転台右側の足下のペダルを踏むと警笛が鳴ります。

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2. 速度制限

速度制限標(左上図)より先は、示された速度以下で走行しなければなりません。
速度制限解除標(左下図)より先はその線区の最高速度で走行できます。この標識を越えても編成最後部が制限を抜けるまでは加速できません。

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3. 信号機

先行列車の位置や分岐器の切り替えなどに従って動作します。

色灯信号機


進行(G) 減速(YG) 注意(Y) 警戒(YY) 停止(R)
2


@



2


A



3



4


@

4


A

5


そのまま
進行
できます。
75km/h
以下で進行
できます。
55km/h
以下で進行
できます。
25km/h
以下で進行
できます。
これを
越えて進行
できません。

*信号の許容速度は、線区および私鉄各社で異なります。

中継信号機

主信号機が遠くから見えない位置にある場合、その手前に設置され、主信号機に従属して動作します。

進行 制限 停止
主信号機が
進行である
ことを表します。
主信号機が
減速、注意、警戒
のいずれか。
主信号機が
停止。

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4. 運転保安装置

ATS-S

停止信号機に接近すると、警報のベルが鳴ります。5秒以内にブレーキハンドルを常用位置(自動ブレーキでは重なり位置)にしてATS確認ボタンを押すと、警報持続装置によりチャイムが鳴動を続けます。この操作をしないと非常ブレーキがかかります。信号機の現示が停止以上になるか、運転士が列車を停止させたときに、警報持続確認ボタンを押してチャイムを止めます。

ATS-P

- 前方の信号機が停止現示のとき、照査パターンを生成し、列車速度がこのパターンを超過すると常用最大ブレーキがかかります。
- 分岐器制限に対する照査パターンを生成し、パターン超過で常用最大ブレーキがかかります。
- 最高速度を10km/h超過すると常用最大ブレーキがかかります。
- 停止信号機まで30mに接近したとき、常用最大ブレーキがかかります。(出発信号機では20m手前で非常ブレーキ)
- 照査パターンが5km/hまたは50mまで接近したとき、パターン接近が点灯します。

ATC

速度制限や先行列車との間隔に応じて、運転台の速度計に許容運転速度を示す車内信号が示され、速度超過の場合は常用ブレーキがかかります。

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5. EB装置

マスコン・ブレーキハンドル・笛装置・撒砂装置などのいずれかの機器を、60秒以上取り扱わないときに警報が鳴り、5秒以内に各機器を扱うか、リセットボタンを押せば警報は止みますが、この操作をしないと非常ブレーキがかかります。

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6. 定速運転装置

上り勾配などで、マスコンを入れたまま定速ボタンを押すと定速制御に入り、速度を維持して力行します。ノッチオフ(マスコン切位置)で定速もオフになります。

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7. 抑速ブレーキ

下り勾配で、マスコンまたはブレーキハンドルを抑速ノッチにいれると、適度な電気ブレーキをかけて速度を維持します。

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